会社とは人の集合体である。優良な会社というのは、そこに集まっている人々の能力が高いが故に成り立っているものである。つまり、どんな人材を雇うのかという、雇用の入口の問題は、実はその会社の行く末を担う非常に重要な部分と言える。では、はたしてどのような人材が会社にとって有益となる能力の持ち主と言えるのか。これは非常に奥深い問題である。一概にテストの成績が良いから有能とは言えない。遅刻や欠勤癖の持ち主は、いくら成績が良くても仕事ができるとは言えないからだ。
つまり、会社にとって有益な人材を見極めるということ、これは一筋縄ではいかない知識や見分が必要となってくる。そこで、この人材採用という部分だけを専門に扱う、採用代行という職種が生まれてきた。工場等の生産過程において、部品だけは別の企業から調達するような、いわゆるアウトソーシングのようなシステムを、人材採用という点においても実施しようというのだ。では、この採用代行を取り扱う企業は、具体的にどのような仕事を行っているのだろうか。
人材採用において最も重要なのが、実際に向き合って対話する面接である。短い面接時間の中で、その人間がその会社において有益であるか否かを判断しなければならない。これはもはや、心理学のカウンセリングのような知識が必要になってくる。質問やそれに対する応対の態度を見て、その人柄をある程度見極めるのだ。そして、もう一つ重要なのが、その会社に就職するまでに必要な前知識の研修である。いわゆる会社説明会というものだ。いかに分かりやすく実践的な形で知識を定着させるか、これは教職にも似たような技術が必要になる。以上より、採用代行を取り扱う企業は様々な専門分野の知識を求められていると言える。